目次

「学びのポイントラリー」とは

子どもたちが「社会の中で、自立して豊かに生きていく力」をつけるためには、 学校教育、家庭教育、民間教育(塾、習い事など)だけでは、十分とは言えません。 地域の中で、社会のさまざまな人たちと関わりながら学ぶ機会が必要です。 また、学校週五日制が実施されて、土曜日や長期休暇にも、 地域にも充実した学びの場が求められています。そこで私たちは、 地域教育を活性化するために、「学びのポイントラリー」制度を提案し、 各地域でその実現を目指しています。

今でも、自治体、市民団体、NPO、民間企業、大学などが 地域で実施している子どものための教育プログラムがたくさんあります。 それらを登録して、学校などを通じて子どもたちに紹介し、 ポイントラリーのように参加を促すのがこの制度です。 ポイントに対して認定証を発行しますので、進学先や就職先に対して、 活動実績、学習履歴として、自己アピールすることができます。 プログラム内容としては、「教科学習に関するもの」「文化・スポーツに関するもの」 「市民生活に関するもの」「職業理解に関するもの」など、 広い分野をカバーするようにしています。

「学びのポイントラリー」は、市民団体「地域の学び推進機構」が 市区町村の教育委員会と連携しながら運営する制度です。 運営主体は、「地域の学び推進機構」の地域支部の場合と、 自治体(教育委員会)の場合の両方があります。 少なくとも、この制度を導入するには、この制度の趣旨に賛同する市民が 発起人となって地域支部を設置し、プログラムを提供する団体を募り、 教育委員会に連絡することが必要です (詳しくは、プログラムの認定・登録の手続きを参照してください)。 ただし、高校生については、全国の地域、生徒を対象に、 推進機構の本部が直接プログラム認定・登録やポイント付与などの運営業務を行います。

「学びのポイントラリー」のしくみ

@ プログラムの実施主体は、自治体をはじめ、市民団体、NPO、民間企業、 大学、地域の施設(図書館、博物館、美術館、体育施設ほか)などです。
A プログラムは「地域の学び推進機構」によってリストに登録されます。 これらのプログラムは、学校、自治体、ホームページなどで子どもたちに紹介されます。
B 子どもたちは放課後、休日、長期休暇などに、これらのプログラムを 選択して参加します。参加すると、ポイントカードにスタンプが押されます。
C 40ポイントごとに、推進機構に申請すると認定証が発行されます。 この認定証は、進学先や就職先に活動実績として自己アピールするのに使えます。

内容・条件・対象

内容

プログラムの分野は、下記の4領域とします。
  A) 教科学習に関するもの(学校の授業の補充・発展)
  B) 文化・スポーツに関するもの
  C) 市民生活、社会参加に関するもの(ボランティア活動を含む)
  D) 職業理解、職業体験、職業選択などに関するもの

プログラムの条件

営利を目的とするものであってはならず、地域に在住、 または通学する子どもたちにオープンであることが原則です。 (補習、部活などで、その学校の生徒しか参加できないものは含まれません。) 詳しくは、プログラム認定のための基準を参照してください。

対象学年

小学校5・6年生、中学生、高校生

ポイント

1日あたり、1時間以上2時間未満を1ポイント、2時間以上4時間未満を2ポイント、 4時間以上を3ポイントとします。A〜Dの各分野をバランスよく、 年間40ポイント以上とることを促します。ポイントは年度を越えても有効です。

ポイントの取得と認定証

ポイントの集め方・認定証のもらい方

@ それそれのプログラムに参加するごとに、 参加者はポイントカードにスタンプまたはシールをもらいます。 また、参加記録として、ポイントシートにプログラム名などを記入しておきます。
A 40ポイントになるごとに、「地域の学び推進機構」にポイントカードと ポイントシートを郵送すると、認証を受けることができます。
B ポイントシートはこのホームページからダウンロードすることができます。 入手方法、記入のしかた、認定証の申請手続きなどは、 「ポイントをもらうには」「認定証をもらうには」 に詳しく出ていますので、そちらを参照してください。
C 認定証の申請には、ポイントシートに保護者のサインと印が必要です。

宛て先

認定証の宛て先は、現在のところ、
     113-0033 東京都文京区本郷7-3-1
     東京大学教育学研究科 市川研究室気付
     地域の学び推進機構
です(将来変更になる場合があるので、 出すときにこのホームページをもう一度見て確認してください)。

問い合わせ

その他、不明な点があれば、推進機構(会長:市川伸一)あてにお問い合わせください。
     電子メール  ichikawa@p.u-tokyo.ac.jp
     ファックス   03-5841-3919